■■日本現代中国学会ニューズレター第16号■■
                              2005年9月 


目次--------------------------------------------

巻頭言 第55回全国学術大会に寄せて  三好 章
第55回全国学術大会および総会
各地域部会活動報告
関西部会から
組織状況
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【巻頭言】第55回全国学術大会に寄せて

           日本現代中国学会第55回全国学術大会実行委員長
                   愛知大学現代中国学部  三好 章

  
 今年度の現中学会全国学術大会は、愛知大学車道校舎で行われる。愛大で現中学会が開催されるのは50年ぶりとのことで、すでに古稀近い卒業生から、学部学生のころお手伝いをした、との思い出話を聞かされた。
 さて、今年の共通論題報告では「混迷する日中関係と21世紀中国の権力構造」というタイトルをかかげ、愛大の学内学会である愛知大学現代中国学会との共催という形をとらせていただいた。全体を2つのセッションに分け、いずれのセッションでも海外からの報告者をお招きし、日本の研究者はもちろん、海外からの研究者相互の議論の深まりを期待している。
 まず、最初の日中関係セッションでは、近年とみにきしみの音が大きくなっている日中関係をあつかう。そこでは、この3月まで北京にある中国社会科学院日本研究所副処長をつとめられ、現在愛大現代中国学部教授であり、「新思考」の立場からのマスコミへの発言も多い馮昭奎氏、中国を軸として国際関係を研究しているイギリスのドリフテ氏、そして日本から日中関係をふくむ国際関係の研究で知られる慶応大学の国分良成氏がパネラーとして発言される。今春の「反日」行動はもちろん前提として考察されるであろうが、今夏、さらにこのニューズレターが発刊されるころには総選挙も終わり、ことによると靖国がらみでまた何か起きている可能性もある。このため、あえて事前にペーパーを用意していただくことはしなかった。先がまったく読めない以上、こうするしかなかったことをご了解いただきたい。
 第2セッションでは、すでに検討が重ねられている分野でもあるが、それを再度取り上げ、歴史的考察と現代中国分析とによる議論を期待している。海外からは、民国史の学生運動や女性史研究でよく知られている元中央研究院近代史研究所所長、現東海大学(台湾)歴史系教授の呂芳上氏、『紅太陽怎様昇起了』によって中国共産党党史・毛沢東研究に一時代を画した華東師範大学歴史系教授の高華氏、そして“Chinese Democracy”など、中国の人権問題を中心に研究と発言を重ねているアメリカのコロンビア大学教授A.ネイザン氏の3人を招いた。そこに、日本での研究者として、文化芸術分野では大阪外国語大学の青野繁治氏がロック音楽への行政の対応を、経済分野では愛大の李春利氏が自動車産業を中心にした産業政策について検討する。非日本語圏の報告者には通訳を用意し、フロアからの発言にも対応する用意をしている。
 全体に1日で2つのセッションを行うという過密スケジュールではあるが、充実した時間が生み出されることを期待している。なお、大会翌日の24日(月)には、愛大の前身である東亜同文書院記念センターと霞山文庫(近衛篤麿の蔵書)の見学会も用意している。多くの方々のご参加を期待したい。


□第55回全国学術大会および総会

 全国学術大会、および総会は以下の通り開催されます。
 
 日 時:2005年10月22日(土)・23日(日)
 会 場:愛知大学車道校舎
 
 22日
  ◇自由論題 9:30(受付開始9:00)〜16:30
  ◇総会   16:40〜17:30
  ◇懇親会  17:30〜19:30

 23日
  ◇共通論題・全体討論 10:00(受付開始9:30)〜16:00 
   (共催:愛知大学現代中国学会)
 
大会実行委員会事務局
 〒470-0296 愛知県西加茂郡三好町黒笹370
 愛知大学現代中国学部   三好 章 研究室気付
 Tel/Fax:0561-36-1119(ext.8568)
 E-mail: sanhao@aichi-u.ac.jp


□各地域部会活動報告

関東部会定例研究会

日時:2005年7月16日(土) 13:00〜17:00
場所:法政大学市ヶ谷校舎58年館2階キャリア情報ルーム
論題 「近代中国政治外交史研究」
司会:川島 真
第1報告
中村 元哉 「民国期中国の翻訳権問題と国際関係」
      コメンテーター:李暁東
第2報告
王 平 「孫文と袁世凱―新しい共和国の構築とその文化的意味合い」
      コメンテーター:田中比呂志
特別講演
徐 一平 氏(北京日本学センター主任)
     「日中関係と日本語教育」


関西部会夏季研究集会

日時:2005年7月16日(土)
場所:関西大学100周年記念会館
 

〔関西部会から〕
関西部会研究集会、関西部会大会(仮称)へと発展を検討中

 関西部会は毎年三月、七月にそれぞれ若手研究者対象の春季研究集会、中堅対象の夏季研究集会を開催している。本年も春季研究集会は67名、夏季研究集会は78名(いずれも名簿上、実際はもう少し多い)の参加者があり、関西地区での現代中国研究の発展に大きな役割をはたしてきた。近年は、関西以外の地区からも報告申し込みがある。
 しかし、春季研究集会についてはこの時期に海外調査旅行等にでかける会員も多く、時期をずらせないかという声がかねてから強かった。また夏季研究集会は、ここ数年中堅研究者の報告申込みが少なく、特別な企画がある年を除くと参加者数も頭打ちになっている。
 このため、関西部会理事会・事務局では二回の研究集会を発展的に解消して一回とし、五、六月頃に関西部会大会(仮称)を開催することを検討している。関西部会大会(仮称)実施の場合、現研究集会の二分科会を四分科会にするなどの方法で、現在の報告者数は確保される。
 ただし、年一回の関西部会大会実施には検討しなければならない問題も多く、来年は現状通りの年二回の研究集会となる可能性もある。関西部会理事会は年内に一定の結論を出し、ニューズレター・ホームページで告知する予定である。会員各位がこの問題について関西部会理事会にご意見を寄せられることも歓迎する。(関西部会理事会事務局・瀬戸宏)


■組織状況

9月20日現在会員数 701名